嫌われプログラミングの代弁者

「何で頭ごなしに嫌う人間が居るのか」を色々考える

懐疑論を持ち出す必要がある 1

どの様な話? 懐疑論(懐疑主義 Wikipedia 日本語版)からたどっていくと、 基礎付け主義 相対主義 と言う考え方が有り、ポストモダンは後者であるのに対し、前者では「基礎を公理としてそれ自体は疑わない」態度の数学が代表例として有ると思います。 しか…

「高階関数」のおかしさ 2

プログラミング言語の関数は プログラミング言語の関数は、その表現力の制限から、 1階だけ なのでは無いでしょうか?プログラム言語で、「顔と視線は宙吊りに」なんて事を表現出来るとは、到底思えないからです。 ただ、プログラミングの世界では、身近な範…

「高階関数」のおかしさ 1

どの様な話? また、別の哲学の本*1を書いました。 すると、例えば、 まるで絵画の中の人物のように、あらゆる顔と視線は宙吊りにされてしまうのだ。 とか書いて有りました。本の特定の一部では無く、全般的にこの様な感じです。 脱構築? これは脱構築の系…

V字モデルのおかしさ 2

合う・合わない ソフトウェア開発は、時空を扱う自然科学とは違う系統の科学で、 「きっと起こる」と信じるような観念、すなわち「信念」こそが、 ソフトウェア開発(コーディング開始後の相転移としての因果ダイアグラム)の本質だ とすべきで、ウィトゲン…

V字モデルのおかしさ 1

どの様な話? V字モデル(Vモデル Wikipedia 日本語版)について前から(特にテストの辺りで)おかしいと思っていましたが、 何がおかしいか、理解出来つつある様に思えて来ました。 V字モデルでは、 要求分析には受け入れテスト、基本設計にはシステムテス…

因果推論に関する教示 10

因果関係というのはそれ程、一般的では無い? ヒュームと同時期の哲学者のエルンスト・マッハに関する本*1 を読んだのですが、 マッハは、 「原因」と「結果」の観念など は、持ち込むべきではない、と思っていたそうです。 同じ本でマッハの文体に「むかつ…

因果推論に関する教示 9

国による、得意分野の違い 哲学は歴史的に、その後、自然観察を元にした別のやり方によって、メタクソにおとしめられ、それは故無きことでもなかったので、定着して行ったのだと思います。 国による、得意分野の違いは、どうしても出ると思いますが、 何の思…

因果推論に関する教示 8

デイヴィッド・ヒュームに関する本 デイヴィッド・ヒュームに関する本*1 を読んだのですが、 「きっと起こる」と信じるような観念、すなわち「信念」こそが、 因果関係の本質だ とし、その主張で、 イマヌエル・カントをして「私の独断のまどろみを破り」 と…

因果推論に関する教示 7

「束構造(ラティス構造)のグラフ」 プログラミングの場合、 「束構造(ラティス構造)*1 のグラフ」になる とかは、昔読んだ雑誌(bit とか?)に書いて有っただけなのですが、 「束構造(ラティス構造)のグラフ」の因果ダイアログというのは、 良い構造 …

因果推論に関する教示 6

プログラムの原因なんて一目瞭然では無いのか? 前に「常識が通じない 1」で、 「非常識」とは、 多数の人間が体験するさまざまな可能性の中から、起こりにくい事 しかし全歴史の中で1回しか起きていないとかでは無く、もう少し頻度の高い事 とし、 このプ…

因果推論に関する教示 5

「負債」で無いもの 一つだけの関数の「実行」と、 その前後に有る「準備」と「確認」 からなる「テスト」は、まさか「負債」呼ばわりはされないと思います。 「負債」呼ばわりされるコードとは、それとは様相を異にする物でなければならないと、思います。 …

因果推論に関する教示 4

そのものズバリの記述 「単体テストの考え方/使い方」(Vladimir Khorikov (著), 須田智之 (訳)、マイナビ)という本に”そのものズバリ”の記述が有りました。 第4章 良い単体テストを構成する4本の柱 1本目の柱:退行(regression)に対する保護 に、 「悲しい…

「等べき」と技術革新 1

どの様な話? 「等べき」とは、 そのボタンを1回押しても複数回押しても同じ効果が得られることをいう。例えば、「一時停止」ボタンが冪等でない場合、押すたびに一時停止と実行再開を繰り返すだろう。一方、一時停止ボタンを何度押しても一時停止したままの…

SIerの本質 2

コボラーと中間リーダー コボラーは、 月数百億円のハードウェア使用料の おまけとして、 プログラムを作っていたので、 それほど組織論にこだわっていなかったと思います。 その上、汎用機が出来ていた事(機能)は、現在と比べて千万分の一でしか無く、プ…

SIerの本質 1

どの様な話? SIerは嫌われており、内製は素晴らしいとされております。 ただ、 小規模でやっていたシステム開発が、 大規模になるとSIerの本質があらわになるだけで、 SIerの本質を忌避しつつ、 大規模なシステム開発を選ぶことは出来ない のでは無いかと思…

第一原理計算? 2

実際に因果推論をして見ると 仕事として手が動くプログラマーが全人口の1万人に1人だと想定すると ー(1) はじめにテストを書け、仕事として手が動くプログラマーは全人口の100万人に1人では無いかと推察します ー(2) もしそうなら、 (1)のプログラ…

第一原理計算? 1

どの様な話? 逆に、 現行システムは「曲げられない」 どんなに理解し易くなっても! だと思います。 保守フェーズ(「曲げられない」)で、曲げ(≡分かり易さ)が通じない のはそのせいだと思います。 そして、曲げられない場合に何をやるかというと、 因果…

プログラミングの発達過程において 2

想像ですが、教育のキモかも知れない 腕の付いたバイクのアニメまで持ち出して言いたかったのは、 実務畑の人間には思い付かない「教育のキモ」かも知れない、 世界情勢(プログラミング・システム開発の分野では例えば「次代に望まれる要求」など)を曲げて…

プログラミングの発達過程において 1

どの様な話? 生徒が反事実を世に問うた場合、大抵の場合、非行となると思います。 何で非行がいけないかと言うと、 非常にしくじり易い しくじった場合にお金がかかる からだと思います。 さて、プログラミングの発達過程において、 イヤイヤ期が有っても全…

因果と確率 4

技術的負債返済における「イヤイヤ期」 少し長めの引用ですが、 陰伏的な関数関係が(中略)与えられていて、陽な関数関係 y = f(x) が(中略) F(x, f(x)) = 0 を満たすなら、この陽関数 y = f(x) は D 上で関係式 F(x, y) = 0 から陰伏的に得られるという。(中…

因果と確率 3

仕様における確率 仕様における確率に関連して、最近、多様性が望まれるのは自明だと思います。 しかし、みずほでも、マイナンバーでの住民票でも、全銀ネットでも(主に日経の)公開記事を見た限りでは、 仕様(確率)に多様性を持たせる(手法を強く定めな…

因果と確率 2

変数を書き換え不能に 最近の流行として、ローカル変数で、 基本はconstで変数宣言をして必要な場合にのみ、letを使う と言うのが有りますが、「因果と確率」(特に因果)の観点からは、 今一歩、踏み込み不足 な様な気がしてなりません。 何が踏み込み不足…

因果と確率 1

どの様な話? プログラミングにおいて因果とは、 他のプログラムの部分で出来た値などを参照したり、 他のプログラムの部分を呼んだり、 して発生します。そして因果はグラフで表されます。 それに対して、仕様において確率とは、 して欲しい事自体が曖昧で…

プログラミング的逆問題に絡み被害担当をさせられる 5

プロジェクトの成功率 「4年前と変わったか?プロジェクト成功率の実態」(日経 xTECH アーカイブス 2018.09.19 日経クロステック) 「10年前からプロジェクトの成功率がさっぱり上がらない理由」(谷島の情識 2023.11.30 日経クロステック) といった様に、…

プログラミング的逆問題に絡み被害担当をさせられる 4

事態はより深刻かも知れない 「プログラミング的逆問題に絡み被害担当をさせられる 1」で私は、 「プログラミング的」(逆問題)とした場合、 仕様からプログラムや利用感を得るのが順問題で、プログラムや利用感から仕様を得るのが逆問題 だと思います。 …

「クラスコンポーネント」という藁 1

どの様な話? 以前、「藁の混じった議論 3」で、 新技術(具体的にはReact)を試してみたい(会社で言うPoC(実証実験))が、 最近のフレームワークは環境構築が難しく、 二の足を踏んでいた とし、プログラミングスクールがいいのでは無いか、とか思って…

最後の敵? 3

最後の敵を味方にする? 最後の敵は「複数の見方」で 人間はその代弁者として振る舞う為、最後の敵が人間に見える と言いますが、味方に出来る「複数の見方」も有るかも知れません。 ユニットテストに関する私見 ユニットテストに関する私見ですが、 プログ…

最後の敵? 2

「追放もの」的? 「なろう系」(Wikipedia 日本語版)と言う記事の、「累計」→「細分化されたジャンル」に、「追放もの」という項目が有ります。*1 そこには、 最初から主人公が冷遇されている場合も目立ち、そこから成り上がって自分を迫害したり追い出し…

最後の敵? 1

どの様な話? お話の世界ではよく、 最後の敵は人間だ 一番怖いのは人間だ とされる事があります。 しかし技術の世界では、それを言っちゃお終い、的な風潮もあります。 では、 最後の敵は「複数の見方」で 人間はその代弁者として振る舞う為、最後の敵が人…

因果推論に関する教示 3

フェルマーの最終定理 「フェルマーの最終定理 サイモン・シン 青木 薫訳 新潮社」と言う本を読んだのですが、それにあやかって、 「手続き型よりも形而下関数型よりもオブジェクト指向よりも優れていて、 しかもプログラミングの中身を見なくても良い、と言…