どの様な話?
SIerは嫌われており、内製は素晴らしいとされております。
ただ、
のでは無いかと思います。
プログラマー5人で開発出来ていたシステムが、プログラマーの分担範囲が変わり、生産性が20分の1となった為、プログラマー100人体制になった場合、
どんなにSIerを忌避しても、SIerの本質は現れてしまう、という論調です。
SIer誕生
プログラマー5人体制程度なら、
- 最終決定権(何が正しいか)を持ち、
- 情報を全部部下に渡す(取捨選択する暇が無い)
リーダーと、
- 最終決定権(何が正しいか)は持たず、
- 情報の取捨選択が求められ、正しさを有る程度忖度する権利を持ち、
- (最終決定権を持つ)リーダーに質問出来る
メンバー(プログラマー)で済むと思いますが、
100人体制になってしまうと、
の階層に絶対になると思います。
そして、3番目の階層(プログラマー"専業")が出来た時点で、(実質的に)SIerが誕生すると思います。SIerを雇わなくても、です。
3番目の階層の特徴として、
- 情報の取捨選択、正しさの忖度は求められない、してはいけない
- (最終決定権を持つ)リーダーに質問出来ない
となると思います。
SIerの本質
とにかくリーダーをパンクさせない事が大規模体制の要諦となります。
しかも、さまざまな情報が遮断されている3番目の階層のプログラマーに、
- 捨てられるべき、伝えられないべき情報が伝わると、
- バタフライエフェクトが起きる
ので、中間リーダーの
- 情報の取捨選択、正しさの忖度
の権能は本当に重大となります。
中間リーダーのこの権能こそが、SIerの本質で有り、SIerという会社である事が本質では有りません。
つまり、
- 内製であっても、
- 中間リーダーのこの権能が発揮されるべき規模になったら
- SIerの本質は現れてしまう
という宿命が有るという事です。
DXでの概念実証の成功とその後の失敗
DXでの概念実証(PoC)の成功とその後の失敗は、規模の拡大によるものだと考えます。特にプログラマーにテストを書かせると、規模が急速に拡大するので、
その後の失敗を助長するものだと思います。
結論
これからも「SIerの本質」の現れにより、プログラミング技術、ひいてはソフトウェアそのものが嫌いになる人は存在し続けることでしょう。