嫌われプログラミングの代弁者

「何で頭ごなしに嫌う人間が居るのか」を色々考える

特定の側のみからの「ベストプラクティス」 4

別の分野 ドメイン駆動設計をはじめよう ―ソフトウェアの実装と事業戦略を結びつける実践技法 Vlad Khononov 著、増田 亨、綿引 琢磨 訳 O'REILLY Ebook という本*1を読みました。 「区切られた文脈」といった用語が有りましたが、 なぜ区切られるのか、につ…

特定の側のみからの「ベストプラクティス」 3

「関数だ」との主張を好意的に解釈すると もしかするとですが、 「関数」を持ち出した人間は、比喩のつもりだった のでは無いかと思う様になりました。 数学畑でもソフトウェアシステム畑でも無い人が、です。 それなら、 全てを関数として扱う とかが成立す…

特定の側のみからの「ベストプラクティス」 2

結局の所、 結局の所、 来るべき業務承継に備えて、 文書化のコストをかけて置かないと、 後で禁止的に高くなる だけなのかも知れません。 が、 が、その文書化を、 全て関数 に出来るかというと、それは正しく、 特定の側のみからの「ベストプラクティス」 …

特定の側のみからの「ベストプラクティス」 1

どの様な話? 前に「投資を呼ばない形而上の提案を形而下のそれと等価だと言われる 3」で、 上代のCOBOLシステム(汎用機システム)では、 ・ 新規開発も、保守開発も、運用業務も全て同じ組織で担って いました。 それをその後、(大変だけれど大変もうか…

隔靴掻痒な議論 4

前回の洗濯機の話 前回(隔靴掻痒な議論 3)、唐突に、洗濯機の脱水の話をしましたが、真意は、 プログラミングは ユークリッド空間の様な(まともな)測度が見当たらず、 絡んだ洗濯物の様 だと言いたかったのです。 特に、 仕様書(結果たるプログラミン…

隔靴掻痒な議論 3

AIに聞いてみたら CoPilot Pro(より創造的に)2024/8/17 PM1に、 プログラミングとは建設分野における設計過程に相当しますか?それとも製造過程に相当しますか? と尋ねると、即座に、 プログラミングは建設分野における設計過程に相当します。(以下略) …

隔靴掻痒な議論 2

「隔靴掻痒な議論」が増えた「潮目」 お断り:以下の記述には、根拠となる資料・文献は有りません。 あくまで、私個人の感想のみを根拠としています。 日本において、「隔靴掻痒な議論」が増えた「潮目」となるのは、 第五世代コンピュータの「高ころび」で…

隔靴掻痒な議論 1

どの様な話? テストは、 実際に動くプログラムで、 直接観測しにくい、管理項目を、なんとかして観測して管理する 方向の物だと思います。 しかし、テストについて、 裏地は花色木綿、よろしく、 どの様な物にも万能にくっつく、素晴らしい物で有る と言う…

より良く出来ない 1

どの様な話? 「技術的負債」に似た、『「技術的」なんちゃら』を考えられないか? と思い、 新訳 平和の経済的帰結 [電子書籍版] ジョンメイナードケインズ 山形浩生 東洋経済新報社 という本を読みました。 そこでは、 (特に主に戦勝国から)世界をより良…

テストが書き辛い 2

逆もまた真 前に「JavaScriptが大変 2」で、 ・C言語は、実メモリという大データに、関数が副作用として読み書きをする 手法ですし、 ・JavaScriptは、DOMという大データに、(無名の)関数が副作用として 読み書きをする手法ですし、 ・SQL言語は、データ…

テストが書き辛い 1

どの様な話? 往年のシャープ MZ-80C上で動いたLisp 1.5インタプリタでは、純粋関数しか使えませんでした。 それが何を意味するかと言うと、 (関数内部で使用する)値を、 (関数内部の処理順に)的確に、順番と種類(アトム or リスト)を違えず、 (関数…

藁の混じった議論 7

言語論的転回から自然主義へ 「哲学史入門3 現象学・分析哲学から現代思想まで【電子書籍】[ 谷徹 ]」に、 クワインは総合的真理と分析的真理の区別は不可能だと言った と言う一節が有りました。科学的絶対的な真理が有るとしたのが「言語論的転回」の立場…

藁の混じった議論 6

典型的な藁 私は、「サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福 [電子書籍版] ユヴァル・ノア・ハラリ, 柴田裕之」で初めて見たのですが、 貨幣経済なんて(古代であっても)サピエンスなら自然に発生する そうです。 「依存性逆転の原則(dependenc…

藁の混じった議論 5

自然に、 プログラム全体に、本質的に位相空間を導入する事が出来なかった。 場合、自然に、 インターフェース全体や型全体にも、本質的に位相空間を導入する事が出来ない。 となると思います。プログラムの性質は、インターフェースや、型にも引き継がれる…

藁の混じった議論 4

関数型プログラミングはなぜ失速したのか 素人の付け焼き刃での考えとして、 プログラム全体に、本質的に位相空間を導入する事が出来なかった。 位相空間とは、順序関係(人間と哺乳類、人間と犬、の大小関係の様な)の有る物の事で、 ことUIに関しては部品…

懐疑論を持ち出す必要がある 2

考えてみると 考えてみると、 公理が時間の経過と共に 変化してはいけない と言っているのを見た事が有りません。 プログラミングは「自動で実行する」を成立させる為に、頻繁に、 隠れた原因 が現れます。 隠れた原因が現れる度に、 その因果ダイアグラム*1…

「高階関数」のおかしさ 3

人間を誉める場合は 当代の英傑に対し、王侯貴族に匹敵する地位で誉める事は有ると思います。 でもたとえば、大阪の普通の人に対して「貴方は今太閤ですね」とか誉めても、バカにするな的な事を関西弁で言われるだけだと思います。 名前に対して重きを置いて…

懐疑論を持ち出す必要がある 1

どの様な話? 懐疑論(懐疑主義 Wikipedia 日本語版)からたどっていくと、 基礎付け主義 相対主義 と言う考え方が有り、ポストモダンは後者であるのに対し、前者では「基礎を公理としてそれ自体は疑わない」態度の数学が代表例として有ると思います。 しか…

「高階関数」のおかしさ 2

プログラミング言語の関数は プログラミング言語の関数は、その表現力の制限から、 1階だけ なのでは無いでしょうか?プログラム言語で、「顔と視線は宙吊りに」なんて事を表現出来るとは、到底思えないからです。 ただ、プログラミングの世界では、身近な範…

「高階関数」のおかしさ 1

どの様な話? また、別の哲学の本*1を書いました。 すると、例えば、 まるで絵画の中の人物のように、あらゆる顔と視線は宙吊りにされてしまうのだ。 とか書いて有りました。本の特定の一部では無く、全般的にこの様な感じです。 脱構築? これは脱構築の系…

V字モデルのおかしさ 2

合う・合わない ソフトウェア開発は、時空を扱う自然科学とは違う系統の科学で、 「きっと起こる」と信じるような観念、すなわち「信念」こそが、 ソフトウェア開発(コーディング開始後の相転移としての因果ダイアグラム)の本質だ とすべきで、ウィトゲン…

V字モデルのおかしさ 1

どの様な話? V字モデル(Vモデル Wikipedia 日本語版)について前から(特にテストの辺りで)おかしいと思っていましたが、 何がおかしいか、理解出来つつある様に思えて来ました。 V字モデルでは、 要求分析には受け入れテスト、基本設計にはシステムテス…

因果推論に関する教示 10

因果関係というのはそれ程、一般的では無い? ヒュームと同時期の哲学者のエルンスト・マッハに関する本*1 を読んだのですが、 マッハは、 「原因」と「結果」の観念など は、持ち込むべきではない、と思っていたそうです。 同じ本でマッハの文体に「むかつ…

因果推論に関する教示 9

国による、得意分野の違い 哲学は歴史的に、その後、自然観察を元にした別のやり方によって、メタクソにおとしめられ、それは故無きことでもなかったので、定着して行ったのだと思います。 国による、得意分野の違いは、どうしても出ると思いますが、 何の思…

因果推論に関する教示 8

デイヴィッド・ヒュームに関する本 デイヴィッド・ヒュームに関する本*1 を読んだのですが、 「きっと起こる」と信じるような観念、すなわち「信念」こそが、 因果関係の本質だ とし、その主張で、 イマヌエル・カントをして「私の独断のまどろみを破り」 と…

因果推論に関する教示 7

「束構造(ラティス構造)のグラフ」 プログラミングの場合、 「束構造(ラティス構造)*1 のグラフ」になる とかは、昔読んだ雑誌(bit とか?)に書いて有っただけなのですが、 「束構造(ラティス構造)のグラフ」の因果ダイアログというのは、 良い構造 …

因果推論に関する教示 6

プログラムの原因なんて一目瞭然では無いのか? 前に「常識が通じない 1」で、 「非常識」とは、 多数の人間が体験するさまざまな可能性の中から、起こりにくい事 しかし全歴史の中で1回しか起きていないとかでは無く、もう少し頻度の高い事 とし、 このプ…

因果推論に関する教示 5

「負債」で無いもの 一つだけの関数の「実行」と、 その前後に有る「準備」と「確認」 からなる「テスト」は、まさか「負債」呼ばわりはされないと思います。 「負債」呼ばわりされるコードとは、それとは様相を異にする物でなければならないと、思います。 …

因果推論に関する教示 4

そのものズバリの記述 「単体テストの考え方/使い方」(Vladimir Khorikov (著), 須田智之 (訳)、マイナビ)という本に”そのものズバリ”の記述が有りました。 第4章 良い単体テストを構成する4本の柱 1本目の柱:退行(regression)に対する保護 に、 「悲しい…

「等べき」と技術革新 1

どの様な話? 「等べき」とは、 そのボタンを1回押しても複数回押しても同じ効果が得られることをいう。例えば、「一時停止」ボタンが冪等でない場合、押すたびに一時停止と実行再開を繰り返すだろう。一方、一時停止ボタンを何度押しても一時停止したままの…