どの様な話?
「メソ情報の不存在 1」で、
- ソフトウェアの分野では、ミクロレベル(プログラム)、マクロレベル(仕様)は有っても、
- メソレベルの情報が不存在で有る(完全に無い)
と申しました。
しかしこれは言葉足らずだったと反省しました。
- ソフトウェアの分野では、
では無く、
- 狭義のソフトウェアの分野では、
の方が正しい様に思えて来ました。
- 狭義のソフトウェアの分野では、メソレベルの情報が不存在で有る(完全に無い)
だと確かに、しっくり来ます。
その分野とは、「要求を紐解き、プログラムを作って、テストをして、デプロイする」程度の意味です。
では広義のソフトウェアの分野は?
狭義のソフトウェアの分野に、メソレベルの情報が加わるイメージだと思います。
この場合の、メソレベルの情報とは、
- 人的、設備的負荷分散
に関連する物だと思います。
歴代の、狭義のソフトウェアの分野に、メソレベルの情報を持ち込もうとした人間は、押し並べて、嫌われ者としてその開発現場から去って行く事になるのも、
- 狭義のソフトウェアの分野では、メソレベルの情報が不存在で有る(完全に無い)
からなのは言うまでも無い事ですが、
プロジェクトマネージャや、プロダクトマネージャだって、ソフトウェア開発には必要な役割ですし、
- 狭義のソフトウェア開発で、次第に出来上がる、因果ダイアグラムを眺めつつ、
- 負荷分散をして、QCDを最大化する
のは、広義のソフトウェアの分野の、大きな要素の一つだと思います。
そして、PMやPdMは、
- 直接的にはソフトウェア開発を左右出来ない
のは、
- 狭義のソフトウェアの分野では、メソレベルの情報が不存在で有る(完全に無い)
だからだと思います。
さらに言うなら、ソフトウェアの負荷分散は、
- モノリシックに作った後に、
- 後知恵で、実際に困る所を負荷分散するべき
と言う定説も、
- 狭義のソフトウェアの分野では、メソレベルの情報が不存在で有る(完全に無い)
からだと言えると思います。
負荷分散は、狭義の外側にあるレベルの知識だと思います。
特に(文系の)大卒の人間が思う事
多分ですが、
- 狭義のソフトウェア開発に、大学で習う様な、メソレベルの知識を持ち込み、
- 圧倒的なより良さをもたらし得る
と考えているのでは無いでしょうか?
そして、それが害毒だと次第に分かったが故に、その害毒を遮断する為に、多重下請け構造(「御社ー弊社」の関係)が出来たのでは無いでしょうか?
SIerの多重下請けをなんとかしたいなら、
- 狭義のソフトウェア開発に、大学で習う様な、メソレベルの知識を持ち込み、
- 圧倒的なより良さをもたらし得る
と妄想する事は、害毒なんだと言う共通認識が先ず必要だと思います。
メソレベルの知識って、文系の大学の学部での定番の知識だと思いますし、、、
結論
これからも「『ソフトウェア開発』という用語が曖昧」であるが為に、プログラミングが嫌いになる人は存在し続ける事でしょう。